10年で10億チャレンジ!〜ヒロハマの挑戦〜
2018年3月、約1年ぶりに株式会社ヒロハマの広浜会長にお話を伺った。同社は、缶パーツの専業メーカーで市場占有率60%を超える国内No.1企業だ。広浜会長によると2017年は特に働く環境づくりを強化してきたという。
ヒロハマグループの一社、P・Sヒロハマ勝央工場では、今まで外注していた仕事を内製化するために工場を拡張した。千葉工場では施設の老朽化や人員増のため、会議室や休憩室がある事務厚生棟をリニューアル。研究室を含む技術棟も建設する。また、一昨年M&Aしたアルトップでは大手製缶メーカーとの取引がスタートすることもあって、様々な新しい設備を導入。虫が入らなようにするための二重扉や、エアシャワーと呼ばれるホコリを取り除く機械など、クリーンな工場目指して環境整備が進められた。
ヒロハマでは、2018年から中期経営計画とは別に10年ビジョンとして大きく2つの方針を打ち出した。1つはコストダウン。収穫逓減の法則に従って、現状の売上でも利益が出るよう、少品種多量生産に舵を切るそうだ。最終的には現在1200種類ある製品のおよそ50%まで品数を減らす方針だ。2つ目は新規事業へのチャレンジ。10年後までに10億をめざして、事業の社会性や自社の技術が活かされるか、採算は合うのかなどの観点から検討を本格的に開始する。
採用について伺うと、2018年は6名の入社が決まっているそうだ。同社の強みは社員の定着率で、10年間1人も辞めない風土があるという。その背景には、社員の成長をサポートする職能資格制度の充実や、自己申告すれば面談ができる仕組みなどが効果を発揮しているという。「志をもって自己成長しているか、力量に合った仕事や課題が与えられているかを確認すれば自ずと社員は定着する」と広浜会長は力強く語った。
取材:カウテレビジョン千代島麻乃(2018年3月22日)
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2017年2月、株式会社ヒロハマの広浜泰久会長を約1年ぶりに取材した。 ヒロハマは一斗缶の蓋や口金、キャップ等、缶のパーツの製造販売で市場シェアナンバーワンの会社だ。2015年5月に「株式会社アルトップ」をM&Aしたことで、想定通り販売網の広がりや新規顧客開拓につながり、売上も順調に伸びているという。今後はさらに「缶のパーツメーカー」という枠を超えて、缶メーカーやその先のユーザーへの金型やキャッピ...理念「缶の社会貢献を全面的に支援する」に沿ったM&Aで事業を拡大
株式会社ヒロハマの廣濱泰久代表取締役会長は2015年12月、カウテレビジョンの取材に応じ、事業の進捗と近況を語った。 64期目を迎えるヒロハマは一斗缶の蓋や口金、キャップ等、缶のパーツの製造販売で全国トップシェアを誇っている。同社は国内外に9社の関連会社を持ち、さらに2015年10月には福島県いわき市の「株式会社アルトップ」をM&Aで事業取得した。アルトップは缶詰の蓋などに使われる「アルミイ...