株式会社アタゴ   雨宮 秀行 社長

アタゴの飽くなき挑戦!ユーザー目線で技術を磨く

2020年1月、株式会社アタゴの雨宮秀行社長に近況を伺った。同社は光の屈折率を利用して糖度や濃度などを数値化する計測機器で国内トップシェアを誇る企業で、2020年9月には創業80周年を迎える。

そんな同社が、いま注力しているのがPAL(パル)シリーズ。電池式で片手で扱える同サイズ・同形状・同操作で、糖度・濃度・塩分・酸度・pHなどを計測・数値化できるというシリーズ製品だ。単純に聞こえるかもしれないが、計測する内容が異なるということは、それを導くためのメカニズムも装置も異なるということ。決まった外形の中で必要な機能を実現し、なおかつユーザーの期待に応えられるだけの精度・耐久性を実現していくためには、非常に高い技術が要求されるという。

そうした製品開発の根底にあるのは徹底したユーザビリティへの配慮だ。
「ユーザーはアタゴの代表製品である糖度計と同等のクオリティを求めている。新しい製品でもそれに応え続けていきたい」と雨宮社長は語る。

社内の取り組みについて尋ねると、2020年度の教育方針は「全員がマーケターになろう」を掲げており、毎月全社員が少なくとも一つのアイデアを提出していくという。現在、アタゴの社員は国内が約200名・海外が約100名。つまり年間で3600個ものアイデアが集まることになる。
「日々の生活の中に気づきや発見がある。普段はそれを残さないので忘れてしまうことが多いが、仕組みに取り入れることで開発や改善に役立てていく」とのこと。
会議ではなかなか出てきにくい意見を聞く姿勢にこそ、社員の主体性を育む同社の秘訣があるのかもしれない。

(2020年1月 カウテレビジョン/柴田有紀)