社長室101 越野建設株式会社

地元産業と共に発展 創業100年を超える総合建設会社

会社名:越野建設株式会社 創業:1912年

地元産業と共に発展 創業100年を超える総合建設会社

動画一覧

国内トップシェアを誇る「音楽マンション」へ

2018-06-14

2018年5月、越野建設の越野充博社長にお話を伺った。同社は総合建設業として、学校などの公共施設をはじめ、商業ビルや住宅など民間の建設・リノベーションまで手掛ける100年企業だ。中でも成長著しいのは、楽器対応賃貸「音楽マンション」。現在、国内トップシェアを誇っており、2018年の春には24棟目が完成した。今、設計・施工中を含めるとすでに30棟に達するという。なぜ越野建設の「音楽マンション」が国内トップシェアを獲得するまでに急成長したのか。その背景を伺うと、建物というハード面だけでなく、ソフト面の強化も同時に進めてきたと越野社長は語る。その取り組みの1つに、「音楽マンション倶楽部」という入居者会員制の導入がある。この制度は、入居すると同時に入居者会員資格を得ることができ、音楽イベントに招待してもらえたり、プロ・アマ問わず音楽活動の支援が受けられたりするそうだ。また、入居希望者向けには空室状況が都度配信されるメール会員制度があり、登録するとナビ媒体より早い情報を受け取ることができるサービスだという。このような、消費者目線の手厚いサポートが音楽愛好家の心を掴んでいるのだろう。さらに、この取り組みは入居者の滞在率にも大きく効果を発揮しているそうだ。不動産物件の良し悪しを判断する指標の一つに、「滞在率」という、空室ができない状態を調べる指標があるそうだが、一般的に80%以上であれば優良と言われるのに対して、越野建設の音楽マンションは、最も古い物件でも滞在率は現在99.3%という数値が出ている。音楽マンションを拡めていく意義について越野社長に伺うと、「日本の音楽文化の裾野を拡げていきたい、音楽家をサポートできる存在でありたい」と力強く語った。(2018年5月19日 カウテレビジョン/内村桜子)

職業人も教育観を〜越野流インターンシップの考え方〜

2016-08-23

 2016年8月、越野建設株式会社の4代目、越野社長を取材した。同社は建築業を基盤に、行政・民間問わず公共施設や学校、住宅の建設やリノベーションなどを手掛ける創業104年の老舗企業だ。中でも同社が展開する、住宅と店舗を組み合わせた「収入付き住宅(ヴェージュブランド)」や、マンションでも気軽に音楽が楽しめる「音楽マンション」が特徴的だ。 伝統を守りながら斬新なアイデアで成長を続けている。
 近況を伺うと、越野建設はインターンシップに力を入れているそうだ。2015年・16年は東京都北区がすすめるインターンシップ事業に協力し、慶應大学・明治大学・東洋大学、さらに北区在住の大学生を受け入れたり、埼玉県ものづくり大学から2名の学生が40日間の長期職場体験をしているという。越野社長は同社のインターンシップの考え方について、「入社前提だけで受け入れるのではない。結果的に入社してくれたら嬉しいけれど、あくまでも”学校教育の一環”という視点で協力している。職業人も教育観を持つ必要があると思う」と語った。インターンシップの初日と最終日に、学生たちと一緒にカレーライスを食べながら意見交換するのも、コミュニケーションを大切に考える越野社長ならではだ。このような丁寧な対応が外部からの評価につながり、結果的に入社に繋がるケースも。
 人材採用について伺うと、2017年は20代の技術系(現場管理者)を2〜3人ほど採用を予定している。その他、営業職についても今後採用を強化する方針だという。
(取材:2016年8月4日カウテレビジョン千代島麻乃)