株式会社アドバネクス   加藤 雄一 会長

オンリーワン製品を生み出す躍進の秘訣

2017年12月、アドバネクスの加藤雄一会長を約1年半ぶりに取材した。アドバネクスは、「ばね」のコア技術を強みに、数々のトップシェアを生み出してきたグローバル企業だ。最近では、自動車・医療機器・航空宇宙の分野が伸びており、この三本柱で成長を続けている。同社の精密部品は火星探査機や宇宙ステーションなど最先端の機器にも使用されている。かつて顧客の仕様に合わせたカスタム製品が大半を占めていたが、今後は、自社製品比率を徐々に高めていく方針だという。
 そんな世界トップシェアのオンリーワン製品が数多く生み出される背景には、工場で生産された要求仕様に満たない製品へのスタンスにも工夫が凝らされている。一般的には、いわゆる「不良率」という指標で品質や生産能力を測る工場が多い中、アドバネクスの工場では「良品率」にフォーカスを当てて日々生産活動を行っているそうだ。ほとんど毎日のことだが、良品率100%の日には工場内にきゃりーぱみゅぱみゅの曲が流れるという。こうした遊び心も同社躍進の秘訣かもしれない。そこには加藤会長が強調する「ネガティブな面ではなくポジティブな面にフォーカスを当てる」という企業ポリシーが見て取れる。会社づくりで最も大切なこととして、加藤会長は「社員の幸せ」を第一に掲げている。オプションマネジメント(一方的な管理ではなく選択肢を提示して自ら決めて行動する組織づくり)にも代表されるように、失敗OKの企業文化やチャレンジできる社風が同社の特徴の一つだ。最後に、学生へ向けたメッセージを伺うと、「何事も一生懸命やってみないと分からない。やってみて少しでも面白くて他者よりもなぜか上手くできたら天職かもしれないという感性が大事」と力強く語った。(取材:カウテレビジョン内村桜子 2017.12.27)

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