株式会社ベル・フルール   今野 政代 社長

品質がいいのは当たり前、目指すは花業界の高級旅館!

2020年3月、株式会社ベル・フルールの今野政代会長のもとを訪ねた。同社は日本で初めてプリザーブドフラワーの専門店を立ち上げた企業であり、創業以来、教育機関としてのスクールはじめ、空間ディスプレイなども手掛けながら、総合型フラワーデザインカンパニーとして成長を続けている。

近況について伺うと、2017年に社長職を長男の今野亮平氏に譲り、自らは会長へ就任。この3年間はまさに新社長が作り上げてきた期間だったという。
とりわけ大きな変化はEC事業の拡大だ。もともと販売とスクールの二軸で経営してきた同社にとって、ECは販売チャネルの一つに過ぎなかったが、現在ではEC部門だけ独立して事業化できるほどの規模に伸びてきているとのこと。一方で、ECが伸びたからといって実店舗をおろそかにすることはないという。伊勢丹や三越などの大手百貨店に店舗が入っていることは顧客からの信頼につながるからだ。
また、近年ではホテルやクリニックの空間デザイン、また企業の歓送迎の際に同社の商品を利用したいという問い合わせも増えており、そうしたBtoB需要も今後は大きな収益を上げていく見込みとのこと。事業の成長に伴って人も増え、いま同社の社員数は約70名。2019年10月には手狭になってきていた本社を新社屋に移転した。これまで離れていた制作プロダクト部門とロジスティック部門を1階フロアに集約したことで大幅に生産性が向上。さらに、デザインやコーディネートにもこだわったミーティングルームでは、空間を広く設けて社員やパートスタッフが一堂に会して食事も取れるようにしたため、社内のコミュニケーションが活性化して働きやすさも高まっているという。

これからの方向性を伺うと、「目指しているのは花の業界の高級旅館なんです」と今野会長。高級旅館において設備が綺麗でご飯が美味しいのは当たり前。その先のおもてなしに感動するからこそ、利用客は「また来たい」と思うー そうした考えを自社に取り入れていきたいと語る。
「いうなれば、私の役割は旅館における女将。最高水準のフラワーデザインを常にお客様に提供できるよう、毎月、品質確認会という技術テストを行い、そのうえで、社員たちには相手を大切にしながらお客様目線のサービスを提供することを繰り返し教えています。お客様は商品だけを選ぶのではありません。対面で感じられる魅力こそ、いつの時代も変わることのない価値なんです」
誰にでも年に数回はギフトを贈るタイミングがある。気持ちを込めて、ベル・フルールの花を贈ってみてはいかがだろうか。

(2020年3月:柴田有紀 / カウテレビジョン)

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