大石産業株式会社   大久保 則夫 社長

変化を続ける包装資材の総合メーカー

2018年7月末、大石産業株式会社の大久保則夫社長を1年ぶりに取材した。 (※写真右:大久保社長)

北九州市八幡東区に本社を置く同社は、産業用包装資材の総合メーカーとして知られ、中でも、「パルプモウルド」(卵や果物などを輸送する際に使用される古紙を再利用した緩衝材)では国内トップクラスのシェアを誇る上場企業だ。

同社の近況を伺うと、食品をコンビニやスーパーで買って家で食べるいわゆる「中食」の市場が伸びていることが大きな追い風になっているという。この分野では、元々食品容器フィルムの製造に特化していた同社だが、最近はOEMでの食品トレー製造にも乗り出しているという。

2018年1月には「ワイケーパッケージング(株)」の工場が稼働した。「ワイケーパッケージング(株)」は、北九州の同業社、平川産業と共同で設立し、肥料、化学製品などを入れるポリエチレン樹脂製の重包装袋を製造する合弁会社だという。同業界は国内市場の縮小や安価な海外製品の増加によって競争が激化しているといい、今回九州のトップ2社が連合を組んだことで、国内で3番目の規模となり、競争力を強化した形だ。

一方、同じ重包装袋でも、同社が進出している東南アジアでの重包装紙袋需要は順調に伸びているという。また、製品もより密封性や防湿性の高い、高機能な紙袋の需要が高まっているという。マレーシアの子会社では、そうした需要拡大に対応するために大型設備投資を継続的に行っており、海外での増産体制を着実に整えているという。

さらには日本包装技術協会主催の2018年日本パッケージングコンテストにおいて4年連続の入賞を果たしている。
包装資材の総合メーカーとして時代の変化を捉え、様々な手を打ち続ける大石産業の動向に今後も注目したい。