社長室101 本多通信工業株式会社

オリンピックのモニターにも使われる 世界シェアNo.1のコネクタメーカー

会社名:本多通信工業株式会社 設立:1947年

オリンピックのモニターにも使われる 世界シェアNo.1のコネクタメーカー

動画一覧

本多通信工業、ニッチNo.1の技術で新時代を創る

2019-12-24

2019年12月、本多通信工業株式会社の佐谷紳一郎社長に近況を伺った。
同社は電子機器の接続に使われるコネクタのメーカーだ。コネクタの市場規模は全世界で数兆円にのぼり、そのうち標準規格のものが半数、残りの半数は製品ごとの互換性を持たないオリジナルのコネクタだという。本多通信工業は後者の分野で多くのトップシェアを持つニッチNo.1企業である。

そんな同社には、いま時代の追い風が吹いてきているとのこと。 2020年には5Gが導入され、2030年へ向けてデジタル革新による「Society 5.0」の到来が予想されている。そこに欠かせないのが、様々な情報や機器を”つなぐ”技術の存在だ。
「本多通信工業のミッションは”Value by Connecting”。つまり、つなぐことによる価値の創出。ウチの強みの発揮のしどころがいよいよ花咲くということ」と佐谷社長は力強く語る。

具体的な取り組みとして、車載カメラ用コネクタを伸ばしていく構えだ。現在すでにグローバルにトップシェアを誇っているが、今後も自動運転技術の台頭によって需要の増加が期待されている。

社内的な取り組みとしては、長野県・安曇野市にある工場で社員同士、そして地域との交流を活発化させるために食堂や寮を新設した。そこには佐谷社長のある想いが反映されているという。
「会社は社員が成長するためのステージであり、そこで成長をした人たちが社会貢献をできるようになってくれればいい。ただモノをつくるメーカーでなく、付加価値を創出できるサービスプロバイダを目指したい」
2020年に社長就任10年を迎える佐谷社長の目は輝いていた。

(2019年12月 カウテレビジョン/柴田有紀)