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横浜丸中ホールディングス株式会社   原田 篤 社長

神奈川最大の青果卸、枠にとらわれないチャレンジ

 2022年7月、横浜丸中ホールディングス株式会社の原田篤社長を取材した。
同社は神奈川県最大の青果卸売企業だ。全国の生産者から、神奈川県内の生活者が求める野菜・果物を集め、市場に安定供給する役割を担っている。
 戦後から75年にわたって横浜の青果流通を支えてきた同社の強みは、卸売を軸としながら青果流通にまつわる、カット加工、パッケージング、物流、直販まで、一連の流れをグループで一貫して行える事業領域の広さにある。

 近年の同社の大きな取り組みの一つが、2018年からスタートした野菜生産工場のプロジェクトだ。静岡の農業法人・株式会社鈴生と共同出資でTEN Green Factory株式会社を設立、徹底した衛生管理と完全な密室環境でほうれん草や水菜といった葉物野菜の水耕栽培を行っている。無農薬・菌の状態の管理・安定供給を実現した環境で育てられた野菜は横浜丸中の販路を通じて総菜などへの加工を行う業者へと届けられるという。
「卸売企業が農業法人に出資して事業を興すというのは全国的に見ても例は無い。このプロジェクトで収穫された高付加価値な野菜は、加工前の洗浄の必要がないので、現場でも非常に喜ばれている。業績も順調に伸びていて、まだまだ可能性を感じますね」
プロジェクトの手応えについて原田社長はそう述べた。

 採用面については、2022年4月には8名の新卒社員が入社したとのこと。生産者と販売者の間をつなぐ幅広い領域に携わることのできる仕事に意気込みを感じる求職者も多いという。最後に原田社長にこれからの展望を伺った。
「東京の大きな市場が隣にある環境下で、同じことをやっていても意味がない。生き残っていくためにも、横浜丸中の市場卸としての機能は残しながら、生産者側・販売者側の両面へ向けて事業を広げていきます」

(2021年7月 柴田有紀/カウテレビジョン)