Web動画がビジネスになる日は遠い?(1/2)

投稿日時:May 12, 2007 / 02:53 PM  投稿者: 高橋康徳

Web動画の未来を悲観

2ちゃんねるのひろゆき氏が、Web動画ビジネスの未来にちょっと悲観的な見方を示したらしい。

CNET JAPAN:ひろゆき氏「ウェブ動画がビジネスになる日は遠い」

詳しくは上のエントリーを読んでもらうとよく分かると思うが、ひろゆき氏の発言の趣旨とは、「動画をこのまま大勢の人に配信し続けるには、回線費用がかかりすぎてペイできない」というもの。

記事によると、ひろゆき氏の運営する「ニコニコ動画」は、登録会員数は100万人、動画の再生回数は2億回超以上で、1日のページビュー数は1000〜2000万PVとのこと。ニコニコ動画のサービスをこれ以上広げるには回線料金を下げてもらうしかない。と嘆いている。

悲観論の根底は?

ひろゆき氏が創り出したニコニコ動画は、ある意味で「新しい文化」とも言える価値観だ。そのアイデアと実行力はさすがだなぁと、心から敬意を表している。ただ、上の記事を読む限り、ひろゆき氏が、「ニコニコ動画のビジネスモデル悲観論」=「ネット動画全体の悲観論」として捉えるのはやや早計な気がする。

端的に言うと、「地上波テレビのビジネスモデルと、ネット動画のビジネスモデルを混同してはいけない」ということ。そのことを少し考えてみたい。

 

テレビビジネスとネットビジネスの違い 

そもそもテレビビジネスの強みとは、圧倒的なインフラ力(=限られた電波を一部の企業に独占的に与えられた状態)を後ろ盾にした、圧倒的な露出力(=一般家庭に電波の雨を一方的に降らせることができる状態)にある。これこそ、「マスメディアの王」としての地上波テレビ局の姿であり威厳だ。

一方で、ネット動画ビジネスの強みとは、そもそも利用者(顧客・視聴者)の好みに応じてとことん細分化した情報を、求めに応じて24時間体制で提供できるという、細分化力、即時力にある。

広告ビジネスを左右する「発信者の数」

ここで見極めのポイントは「情報発信元の数」だ。

地上波テレビ連合は、フジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京、NHK総合、NHK教育という7つの媒体が、日本全国1億2000万人の市場を受け持っている状態である。

一方、対するネット連合はどうか。分かりやすくするために、ニコニコ動画を例に取ると、上記1日1000万PVの内訳は、分かりやすく言うと、「1000PVの動画が1万個集まった状態」と言えるだろう。

つまりテレビ連合の「7」という発信元に対し、ネット側は「1万」にも発信元が分散しているののだ。これが、両者のビジネスモデルの違いを決定付ける最大の要因だ。

(続きを読む・・・テレビの広告とネットの広告の違いとは



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